新富ライチとは

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1粒1000円のこだわり

糖度15度以上、サイズ50g以上の厳選1玉1000円の国産ライチ

宮崎県新富町。美しい海と豊かな大地を有する約17,000人の小さな町で、1人の農家さんが国産ライチの生産を実現しようと挑戦を始めました。平成17年から始まったその挑戦は、苦難と失敗の連続。しかし、その可能性を信じ、試行錯誤を繰り返し、研究と改良を続けました。

スタートから10余年、ついに農家さんの想いが実を結びました。1玉がとても大きく、ジューシーで甘みと酸味のバランスの取れた果肉が特長の「新富ライチ」が生まれました。

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物語:研究に研究を重ねて生まれたライチ

生産が非常に困難なライチ

宮崎県にライチが初めて入ってきたのは、1975年。農業試験場での研究が始まりました。

ライチは植樹して5年以上を経て、ようやく採算がとれるようになると言われていることや、安価な海外産の冷凍ライチが市場シェアの99%以上を占める中で収益をあげることは難しいという課題がありました。

また、その当時、農業試験場で研究されていたのはサイズが小さな品種のライチで、同時期に入ってきた収益性の高いマンゴーに対して農家さんの注目が集まり、ライチにスポットライトが当たることはありませんでした。

その後も、農業試験場で栽培の研究は続けられていましたが、長い間、個人レベルの栽培はあっても、ライチの本格的な栽培には至っていませんでした。

「こんなにおいしいものがあるのか」と衝撃をうけ生産を開始

そんな中、宮崎県新富町の農家・森 泰男さんが、本格的なライチ栽培への挑戦を始めました。平成17年のことです。それまで宮崎に入っていた実が小さな品種ではなく、チャカパットという大きな果実が特徴の品種にチャレンジしました。

ライチ栽培を始めて5年後、息子の森 哲也さんが、父親(泰男さん)の作ったライチを食べ、「こんなにおいしいものがあるのか。」と、衝撃を受けました。

新富町の特産であった洋蘭「シンビジウム」の生産者だった森 哲也さんですが、その父親の作ったライチに感動し、この味を多くの人に伝えたいという想いから、ライチ栽培へと方向転換を決意しました。

しかし、そこからが苦難と失敗の連続でした。

熱帯・亜熱帯で栽培されている果実であるライチは、日本での栽培が非常に困難です。そして、ライチは「美味しい実を多く生らせる」ということ自体が非常に大変な植物なのです。

それに対して森さんは、水の管理・温度調整・害虫被害などへの対策と改良を繰り返しました。その1つとして、マンゴーの栽培技術を応用しました。そして、養分や水分の吸収量・農薬・温度などの調整を行いながら、2014年からハウス栽培を開始しました。

「美味しいと、自分が自信をもってお客様に出せるまで、10年かかった。」と、森さんは語ります。

マンゴーの技術を駆使することで道がひらける

様々な試行錯誤の末、とても大きく、甘みと酸味のバランスの取れた「新富ライチ」が生まれました。鮮やかな赤色の果皮、驚くほどに溢れ出す果汁、白く透き通った弾力のある果肉が特長です。

2017年、新富町役場が設立した地域商社「こゆ財団」は、森さんと協力しながら、1粒1000円の国産生ライチとして「新富ライチ」のブランド化を実現しました。

その価値が高く評価され、「新富ライチ」は東京・銀座の高級スイーツ店「カフェコムサ」でメニューとして採用されました。さらには、その魅力と価値を伝えようと、マタニティクリーム・ライチアイス・ライチティー・ライチビールなど、ライチの加工品開発・販売を進めています。

哲学:最高峰のライチだけを提供

私たちは、「新富ライチ」を通じて、多くの人が持つライチの固定概念をくつがえし、食べた人にライチの本当の美味しさを知ってもらい、喜びと感動を提供します。「舌ではなく、脳に響くライチの感動体験」をみなさまにお届けします。

また、「仲間を募り、地域をライチで盛り上げたい。」という森さんと共に、ライチの特性を活かすことで新たな価値を生み出し、地元の農業・産業を活性化することで、持続可能な地域社会の実現に貢献します。

「木が元気であること、そして、全てが健康であることが、美味しいライチづくりで重要」と、森さんは語ります。最高峰のクオリティを追求する上で、大きさ・香り・味に関して、徹底したこだわりをもってライチを生産し、みなさまへお届けしています。

マンゴーの栽培技術をライチに応用

国内流通の市場シェア約99%を占める安価な海外産ライチと差別化するため、宮崎県新富町の生産者さんは、これまで積み重ねたノウハウを活かしてライチを栽培しています。それが、宮崎県が誇るマンゴーの栽培技術です。

質の高い大きな実を生らせるためには、まず、ストレスを与えて花を咲かせる必要があります。ストレスの無い状態では、ライチは新芽を出しながら栄養成長を続けてしまいます。そこにストレスをかけることで、花を咲かせる生殖成長へと導きます。

そのために、マンゴーの栽培技術を応用し、ライチが直根を下ろさないように土の中の根をシートで囲い、水・養分を自由に吸収できないようにストレスを与えます。木自体が弱くなりすぎないように、水・肥料・温度を調整しながら、研究と試行錯誤の末にできたのが、希少な「新富ライチ」です。

1玉50g以上、ゴルフボールより大きいプレミアム

みなさんが普段目にするライチは99%ほどが、台湾・中国・メキシコなどの海外産ライチです。それらと比べて、「新富ライチ」は見た目から大きく違います。

最低基準として40g前後を設定しており、さらに、プレミアムな1粒1000円のライチは、1本の木からわずかしか収穫できない、ゴルフボールよりも一回り大きい1玉50g以上のライチのみを厳選しています。まさに、国産ライチの最高峰です。

私たちが栽培するのは、果実のサイズが大きいチャカパットという品種です。果実が大きくなればなるほど、成長過程で果皮のヒビ割れがおきやすくなりますが、湿度や温度を管理しながら、大きいだけではなく質の高いライチづくりに取り組んでいます。

糖度15度以上のみ、厳選された国産ライチ

「新富ライチ」は、栽培技術を改善し続けることで、海外産では実現するのが難しい味の品質管理を行なっています。

特に希少な1粒1000円のプレミアムライチは、全て糖度15度以上のライチです。中には、糖度が18度を超えるものも存在しています。本当に美味しいライチを味わってもらいたいという想いを込めて、1玉ずつ丁寧に栽培・管理したものをお客様にお届けしています。

そして、高い糖度のライチをお届けするため、収穫期間を限定しています。そして、その期間を伸ばすための努力と改善を続けています。また、果実を生らせるためにストレスをかけ過ぎず、ライチの木が元気であることは、高い糖度を維持する上で重要です。

「全てが健康であること」は、ライチづくりに限らず、森さんが農作物と向き合う上で大切にしている哲学です。

心を込めて、1つひとつ手で磨く

商品は、お客様の口に入れる前に、箱を開けた後、お客様の目で評価を受けます。特に、贈答用商品の場合、お客様に美味しく召し上がっていただくためには、商品の色や形を含めた見た目も重要なポイントになると考えています。

「新富ライチ」は、1つひとつ丁寧に生産者さんが手で磨いています。余計な汚れが無いように、ひび割れなどが無いように、1つずつ気持ちを込めながら磨いて、みなさまへ発送しております。

また、この作業は、果皮に付着している可能性がある虫のフンなどをはらう作業でもあります。農薬を使用せずに栽培する場合、虫を1つずつ手で取りながらライチを育てる必要があります。安心安全を守りながら、美味しさを追求するために大切な作業です。

皮をむいたときの感覚が別格

ライチの果皮をむく瞬間、「新富ライチ」と海外産の冷凍ライチとの違いを感じていただけるはずです。

「新富ライチ」は、皮をむくとライチ独特の芳醇で豊かな香りが広がります。そして、皮をむいた瞬間に溢れ出す果汁と、現れるジューシーで弾力のある美しい果肉。それは、海外産の冷凍物と比較すると、別格です。「新富ライチ」は、食べた瞬間の驚きと喜びを追求しています。

「ライチは水が大好きなんです。だから、たくさんあげます。」と、森さんは教えてくれました。水をたっぷり与えながら栽培することで、果汁溢れるジューシーなライチができあがるのです。

銀座のパティシエが絶賛する味のバランスと均一性

東京・銀座の高級スイーツ店「カフェコムサ」のチーフパティシエが高く評価したのは、「新富ライチ」の味のバランスと均一性です。ただ甘いだけではなく、甘みと酸味のバランスが絶妙。そして、お届けするライチを厳選しているからこそ、味の個体差(ばらつき)が少ないのです。

ライチを食材として使用する際、スイーツ全体を高いクオリティに仕上げるため、この味の均一性は重要なポイントとなります。「新富ライチ」の生産者は、1つひとつ丁寧に、こだわりをもって大切に育て、みなさまにお届けしています。

味の均一性を実現するために重要なのは、苗や木の状態をきちんと管理し、偏りなく全体が元気である状態を維持することです。そのようにして育てられたライチは、5月末〜6月上旬に最高峰の甘みと酸味のバランスになります。

ライチで感動体験を届ける

東京都内で「新富ライチ」を食べた方々の多くが、そのクオリティに驚かれ、「今まで食べてきたライチとは、全く別物です。こんなに大きいライチがあることが、びっくりです。皮をむいた時の果汁の多さや口に入れた時の食感が全然違います。もう今までのライチは食べられません。」と、笑顔で仰います。

甘み・酸味・香りの調和が、ライチの感動体験を極限まで高めます。私たちは、生産者様・飲食店様と共に、「新富ライチ」を食する人に喜びとフラッシュバックするほどの感動を提供します。

売上は、町づくりや人財育成に投資

「こゆ財団」は、ライチを活用した加工品(マタニティクリーム・ライチアイス・ライチティー・ライチビールなど)を開発する際、顧客の声を取り入れながら、売れる商品づくりを目指しています。そして、地域資源で稼いだ利益を人財育成や空き家・空き店舗の再生など、地域に再投資する循環モデルを構築しています。私たちは、持続可能な地域社会を実現するために、強い地域経済をつくり、地域の農家さんの所得向上にも貢献していきます。

歴史:1975年から研究がはじまる

1975年:宮崎に初めてライチが入り、農業試験場で研究がスタート
2002年:宮崎県新富町の農家・森 泰男さんが、ライチの栽培を開始
2005年:宮崎県が海外において有望な特産果樹を調査、ライチを有望と判断し、特産化を推進
2007年:宮崎県新富町の農家・森 哲也さんが、父・泰男さんのライチを食べ感動し、ライチ栽培を開始
2014年:試行錯誤の末、宮崎マンゴーの生産技術を応用し、森 哲也さんがライチのハウス栽培を開始
2017年:新富町役場が設立した地域商社「こゆ財団」と森 哲也さんが共同で「新富ライチ」をブランド化

東京・銀座の高級スイーツ店「カフェコムサ」でメニューとして採用され、1粒1000円のライチとして多くのメディアに紹介されました。その後、マタニティクリーム・ライチアイス・ライチティー・ライチビールなど、ライチの加工品開発・販売にも取り組んでいます。

新富ライチロゴのデザイン意図

1粒1,000円という高級国産ライチのブランディングの軸となるアイデンティティの設計。
そもそもの商品の価値が高いので余計なアイデンティティで誤魔化す必要がないため、余計な要素は排し、シンプルなデザインに努めた方がライチの味や希少性をしっかり伝えられると考えました。

ロゴタイプはきちんとした品格を持たせつつ、文字単体で見ても空間に張りが出るような書体を目指しました。欧文書体もそれに合う、装飾をそぎ落としたデザインのものを選定しています。

また、生の新富ライチの特徴である、一玉50グラム以上のその赤々とした造形(冷凍はどうしても黒ずむ)をそのままシンボルマークに落とし込めないかと考え、「新富」の文字を配した丸い印章をモチーフにしたマークを作りました。

アイデンティティがライチの造形的な印象を伝え、「新富」の町を代表する特産物であることの表現として機能します。

メディア掲載:全国のテレビや雑誌で掲載

【TV】
NHK総合「うまいッ!」/テレビ朝日「おらが県ランキング ダイナンイ!?」/日本レレビ「超門クイズ」/MRT宮崎放送「あるあるセブン」
【新聞】
読売新聞/朝日新聞/日本農業新聞/宮崎日日新聞
【雑誌】
月刊ソトコト/Forbes JAPAN/日経マネー/情報誌「地域人」 第29号
【WEB】
朝日新聞デジタル/毎日新聞「経済プレミア」/西日本新聞オンライン/TABI LABO/コロカル/マイナビ農業/Sweets Media/日本仕事百貨/ANAのふるさと納税/宮崎てげてげ通信